【よく使うものは近くに置こう】5S活動シリーズ③:整頓の進め方・事例

皆さんは5S活動の1つ「整頓」とはどのような活動かご存知でしょうか。
(5S活動とは何かについてはこちらを参照)

この記事では5S活動の内、「整頓」について詳しく解説していきます。

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目次

  1. 整頓とは
  2. 整頓の目的
  3. 整頓の実践例
  4. まとめ

1.整頓とは

5S活動における「整頓」とは、必要なものを必要な時に使用できるよう、最適な配置場所や最適な配置方法を決定することです。
単純に書類などを一か所に綺麗にまとめておくだけでは整頓というには不十分です。
最適な場所に最適な方法で配置を行う為にはどのようにすれば良いのか、記事を通じて学んでいきましょう。

2.整頓の目的

整頓の目的は、繰り返しになりますが必要なものを必要な時に効率的に使用できるようにすることです。
たとえ必要なものであったとしても、その配置場所や配置方法が不適切だと却って邪魔になってしまいます。
整頓を通じてムダなく効率的にものを使えるようにすることで、業務効率や業務精度の向上に繋がります。

3.整頓の実践例

使用頻度に合わせて配置を決める

ものの配置を決めつ上で重要な要素として、より使用頻度の高いものを近い場所に配置するということが挙げられます。
例えば、仮に普段よく使うペンが倉庫の奥深くに収納されていたらどうでしょうか。
使おうとするたびにわざわざ倉庫まで取りに行き、使い終わったらまた倉庫まで片付けに行くのは非常に非効率的です。
また逆に、年に1度しか使わないような機材が常にデスクの上に置いてあっては邪魔でしかありません。
このように、基本的には使用頻度がより高いものほど近くに配置することが効率化に繋がります。
実際にどの程度の頻度でそれぞれのものを使用しているかを再確認してみましょう。
ただし、特殊な器具や薬品など、保管場所に制限がある場合には一概にこの限りではないので注意が必要です。

定位置化を行う

ものをどこに配置するかが決まったら、定位置化が必要になります。定位置化とは、ものの定位置を定め、誰にでも分かるように表示付けを行うことです。
定位置が決まっていても、それが自分にしかわからないようでは意味がありません。
それは、部屋が汚い人が「自分は何がどこにあるか分かっている」と主張しているのと何も変わりがありません。
定位置を決めた後は、しっかりと表示付けを行うようにしましょう。
具体的にどのように表示付けを行うかについては、以下の例などが有効です。

定位置化の例

定位置化を維持する為に有効な施策例として「姿置き」と「あるべき姿の写真掲示」があります。

姿置きとは、上記の写真の画像のようなもので、定位置に合わせて型をくりぬいたものです。
姿置きのメリットとして

①物理的に定位置以外にものを置くことが出来ない
②定位置にものが無いことが一目で分かる
③初めて来た人でも定位置が一目で分かる

などが挙げられます。初めは作るのが面倒に感じたり、本当に意味があるの?という疑問が残りますが、実際にやってみると業務終了時に姿置きが全て埋まっている状態でないと安心できなくなります。
同様に、写真の掲示も有効であり、姿置きが設置できないような場合にも、何をどこに置けばよいのかが誰でも一目で分かるようになります。

4.まとめ

整理から整頓まで進むと、職場環境に目に見える変化が出てきます。
何がどこにあるのか分からない状態では、ものを探すムダな時間が生まれてしまいますし、ストレスにもなってしまいます。定位置化を通じて整頓を進め、社内環境を改善していきましょう。

次回は「清掃」について解説をします。
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