【アルバトロス】次世代足場シリーズ③

今回は、次世代足場のうち、アルバトロス(アルインコ)について解説していきます。
次世代足場の概要についてはこちらをご確認ください。

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目次

  1. アルバトロスの特徴
  2. まとめ

1.アルバトロスの特徴

階高1800mmの広い作業空間

アルバトロスは階高が1800mmと、従来の枠組足場の階高1700mmと比較して100mm高く設計されています。
次世代足場は階高が1800mmと1900㎜のものがありますが、1900㎜だと作業空間を広く取れる一方で、バラシの際に踏板の位置が高すぎて大変という意見もあります。
そういった意味で、階高1800㎜はちょうどいい高さと言えるでしょう。
また、踏板の幅においても、従来のクサビ緊結式足場が400mm幅が基本であったのに対し、500mm幅を採用しているため安全に往来が可能です。

フランジ式の手すり

アルバトロスでは、フランジ式の手すりが採用されています。
フランジ式では、支柱フランジに横から差し込んで取り付けを行う為、両側の緊結部分を同時に抜く必要がなくなっています。
これにより、作業者の負荷軽減・作業効率の向上に繋がっています。
また、プレート(支柱フランジ)厚8mmを採用することにより強度を上げ、曲がりにくく耐久力が向上しています。
さらに、アルインコはフランジ位置寸法により2タイプの次世代足場を開発しています。
支柱下端より350mmのものがアルバトロス、支柱下端より380mmのものがトリプルエースです。
用途に合わせて最適なタイプを選択可能です。

支保工が可能

アルバトロスの最も特徴的な仕様は支保工が可能なことだと言えるでしょう。
支柱上部に接続用として溶接された「ほぞ方式」ではなく着脱可能な連結ピンタイプにすることにより、専用のカラー材なしで大引き受けジャッキの使用ができ、支保工としても使用可能です。

コーナーに適応した布材

アルバトロスは、コーナーにも適応し安全に布材を設置できます。
支柱から布材は四方に伸ばせますので入隅・出隅の多い躯体にも枠組足場のように縁を切ることなく、X方向・Y方向に足場を連続させたまま設置することが可能です。

大組・大払しが可能

アルバトロスでは、手すり・支柱の結合部に抜け止め機能を設置しています。
大組・大払しに適し、安全性・効率性に優れます。

コンパクトな梱包

アルバトロスは梱包性に優れ、従来よりも40%コンパクトに梱包が可能です。
資材の梱包効率が向上していることで、保管効率・積載運搬効率も大幅に向上しています。

2.まとめ

今回は、次世代足場のうちアルバトロスについて解説しました。
次世代足場は従来の資材に比べて安全性・効率性が飛躍的に向上していることが分かります。
アルバトロスの最も大きな特徴は支柱にほぞ形式ではなく、連結ピン方式を採用することで支保工が可能であることだと思います。

次回は、ファステック(JFE機材フォーミング)の解説を予定しています。

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