
前回の記事【足場組み立ての基本 1/3】 足場に必要な資材と数量を決めるに引き続き、くさび緊結式足場の組立てを行っていきます。

1. 前回の記事のまとめ
前回の記事をもとに、必要な情報のみ記載していきます。
2階建ての木造住宅1棟分(30坪)の足場を組立ていきます。
必要な部材の種類と本数のまとめ
固定ジャッキ44本

アンダーベース44枚

8コマ支柱44本

6コマ支柱44本

根がらみ支柱44本

18手摺142本

大ブラ84本

6手104本

先行手摺42本

階段3基

2. 足場の組立て
まず初めに、固定ジャッキにアンダーベースを取り付けて、所定の位置に置いていきます。その際に、手摺を仮置きしておくと距離がわかりやすいです。
根がらみ支柱を固定ジャッキに挿していきます。※以下はイメージ画像です。

挿した後、2本の根がらみ支柱の上コマ下コマの位置が同じにして、18手摺と6手摺をコマに挿していきます。
固定ジャッキを使用できる範囲は50cm以下とし、固定ジャッキの最上部から下に9cm以上の支柱を挿します。
水平器を使い、手摺が水平になっているか確かめます。
理由は重心が正しくなっている足場を組み立てるためです。
傾いていた場合、足場が崩れる可能性があります。
作業する地上が目視で平らでも、この作業は必ず行ってください。
全ての根がらみ支柱に手摺を挿し、水平を確認した後、根がらみ支柱に8コマ支柱を挿していきます。この際に、根がらみ支柱のロックピンがホゾ穴から出ている状態にします。
8コマ支柱を根がらみ支柱に2本差したら、18手摺または6手摺を8コマの2段目に挿していきます。※以下はイメージ画像です。

先行手摺を取り付けます。
8コマ支柱の4コマ目と2コマ目になります。
片方の4コマ目にかけて、もう片方に取り付けます。
その後、斜材を1本ずつ取り付けていきます。※以下はイメージ画像になります。

先行手摺を取り付けた後、踏板を取り付けていきます。
踏板を取り付ける際に、手で持ち上げて、片側ずつ取り付けていきます。
階段は下のフックを先に付けてから、上のフックをつけていきます。
階段で上がり、先行手摺の向かい側と4隅の先行手摺がついてないところに18手摺と6手摺を取り付けていきます。
次に2層目を組み立てていきます。
8コマ支柱の6コマ目に18手摺と6手摺を挿していきます。
先行手摺を8コマ支柱の8コマ目と6コマ目に取り付けていきます。
先ほどと同じように、踏板を取り付けて、階段を取り付けていきます。
階段を上がり、先行手摺の向かい側と4隅の先行手摺がついてないところに18手摺と6手摺を取り付けていきます。
最後に3層目を組み立てていきます。
6コマ支柱を8コマ支柱に挿していきます。
挿し終わった後、1層目、2層目と同じく、手摺をはじめ、先行手摺、踏板、階段、手摺の順番に取り付けていきます。
これで組み立て完了になります。※以下はイメージ画像になります。

3. 余談
今回、組立がシンプルでしたが、以下の場合によって、組立てや使用する資材が追加します。
足場を組み立てる場所が狭い場合、支柱1本ずつで囲み、4018踏板より狭い2518踏板で足場を組み立て、これより狭い場合はセンター踏板を使用します。
塗装の場合、塗料が飛び散るので、メッシュシートを取り付けます。
規模が大きい場合、落下防止のためにアサガオという資材を取り付けます。
これ以外にもありますが、組み立ての次に行う足場解体の内容の記事【足場組立の基本 3/3】 足場を解体するを書きました。
ぜひ、読んで頂けたらと思います。
