
今回は、次世代足場のうち、Iqシステム(SRGタカミヤ・KYC)について解説していきます。
次世代足場の概要についてはこちらをご確認ください。

1.Iqシステムの特徴
階高1900mmの広い作業空間

Iqシステムは階高が1900mmと、従来の枠組足場の階高1700mmと比較して200mmも高く設計されています。
次世代足場の中でも階高が1800mmのものが多い中で作業空間を広く取ることを重視していることが分かります。
また、踏板の幅においても、従来のクサビ緊結式足場が400mm幅が基本であったのに対し、500mm幅を採用している点からもそのことが見受けられます。
さらに、踏板は隙間・段差が生じない仕様となっており、作業者の転倒や資材落下などの事故も防止しています。
Iq作業空間を広く取ることは、かがまずに通行が出来ることによる作業者の負荷軽減や、作業者同士の接触事故防止などの安全に繋がります。
高さ1000mmの先行手すり

Iqシステムでは高さ1000mmの先行手すりが標準装備されています。
高い先行手すりは作業者の墜落防止に効果的であり、安全性が向上しています。
従来よりも2㎏軽い支柱

Iqシステムでは、軽量高張力鋼管を使用することで十分な強度を維持しながら肉厚が4mmも薄くなっており、重量が2㎏も軽くなっています。
資材の軽量化は作業者の負荷軽減・作業効率の向上に大きく貢献します。
フランジ式の手すり

Iqシステムでは、フランジ式の手すりが採用されています。
フランジ式では、支柱フランジに横から差し込んで取り付けを行う為、両側の緊結部分を同時に抜く必要がなくなっています。
これにより、作業者の負荷軽減・作業効率の向上に繋がっています。
また、くさびを収納した状態でフランジに取付け可能な為、梱包・運搬時にくさびの破損を防ぎ、梱包性も向上しています。
大組・大払しが可能

Iqシステムでは、手すり・支柱の結合部に抜け止め機能を設置しています。
大組・大払しに適し、安全性・効率性に優れます。
コンパクトな梱包

Iqシステムは梱包性に優れ、従来よりも60%もコンパクトに梱包が可能です。
資材の梱包効率が向上していることで、保管効率・積載運搬効率も大幅に向上しています。
2.まとめ
今回は、次世代足場のうちIqシステムについて解説しました。
従来の資材に比べて安全性・効率性が飛躍的に向上していることが分かります。
次回は、アルバトロス(アルインコ)の解説を予定しています。
