
手摺とブラケットと踏板について、解説していきます。

1. ブラケットとは?

手摺と形状に加えて、板の横ずれ防止のツノとハネがついた資材です。
使い方は大きく2種類あります。
よく使われるのは踏板を掛けるために2本の支柱の間に使います。
もう一つは手摺と同じく、支柱と固定ジャッキで作業を行う住宅等を囲うために複雑な形に使います。
Bタイプに関して、AタイプとCタイプと比較するとコマが2か所ついています。
Cタイプはほかのタイプと比較して、クサビの形が平べったいです。
ブラケットの各パーツの名称
クサビ、水抜き穴、ツノ、ハネ


主に以下の種類があげられます。
※Aタイプのみ説明していきます。
大ブラ※読み方:だいぶら
長さ600mm

小ブラ※読み方:こぶら
長さ400mm

ブラケットの使い方

支柱のコマにブラケットのくさびを挿します。
その上に、踏板を掛けます。
基本は上の画像のように、板を架けるために使います。
大ブラと小ブラがある理由は踏板の幅の種類に合わせるためです。
現場によっては短い踏板しか架けれないところもあり、対応するためです。
2. 踏板とは?

両側に計4つのフックがついており、網状の足場として使う資材です。
フックにはブラケットや手摺を掛けます。
Bタイプに関して、AタイプとCタイプと比較すると両側のフックと加えて、クサビがついています。
これにより、横揺れを防ぎます。
踏板の各パーツの名称
網※エキスパンドメタル、控え、金具、フック


踏板の種類とタイプごとのサイズ
※資材を製造会社により、控えやフックの形が様々です。
Aタイプで主に以下の種類があげられます。
4018※読み方:よんまるいっぱ

サイズ
厚さ20mm幅400mm長さ1800mm
4012※読み方:よんまるいに

サイズ
厚さ20mm幅400mm長さ1200mm
4009※読み方:よんまるまるきゅう

サイズ
厚さ20mm幅400mm長さ900mm
4006※読み方:よんまるまるろく

サイズ
厚さ20mm幅400mm長さ600mm
2518※読み方:にいごいっぱ

サイズ
厚さ20mm幅250mm長さ1800mm
2512※読み方:にいごいちに

サイズ
厚さ20mm幅250mm長さ1200mm
2509※読み方:にいごまるきゅう

サイズ
厚さ20mm幅250mm長さ900mm
2506※読み方:よんまるまるろく

サイズ
厚さ20mm幅250mm長さ600mm
※踏板でかける際の手摺とは踏板の場合、6手摺と4手摺、3手摺を使います。
これは先ほどの踏板の説明した幅に合う長さになります。
基本、踏板を掛ける際は最大250mmを2枚の計500mmですので、6手摺になります。
最少は250mmのため、3手を使用します。
踏板の使い方

ブラケットの上にかけて使います。
サイズが違うのはブラケットの内容で話した通り、現場によって使い分けをします。
※この画像の場合、幅250mmを使っています。
3. 手摺とブラケットどっちを使うかの基準
前回の記事【くさび足場で使う資材①】 ジャッキ、支柱、手摺の構造から組み立てまで解説あり!で手摺に関してお話しました。
支柱と支柱同士を繋ぐために使い、建設または塗装する建物を囲います。
複雑な構造の建物だと短い手摺を使います。
また、踏板を掛けるためにも使います。
じゃあ、ブラケットを使わないで手摺でいいのでは?と思いますが、足場の構造によって違います。
構造は1足足場と2足足場の2種類になります。
小さい足場を建てるとなると、1足足場を建てることが多いです。
以下は1足足場の画像になります。

大きい足場が必要になると、強度の問題で2足足場で建てます。
以下は2足足場の画像になります。

1足足場と2足足場を比較すると、2足足場のほうが足場の強度が高いです。
2足足場に関して、両方の支柱に挿して、踏板に作業員が載った際の重さが均等になるため、手摺かブラケットで大丈夫です。
1足足場の場合、片方だけが支えます。
手摺は片側のクサビに重さがかかり、破損して、落下事故につながる可能性が高いです。
ブラケットはクサビに加えて、ハネがあります。
2か所で重さを分散しているため、破損につながる可能性が手摺よりも圧倒的に低いです。
基本、メリットが大きいのはブラケットです。
踏板を架ける際はブラケットで、手摺は支柱に使う考えがいいです。
2足足場において、筋交や階段が必要になります。これらに加えて、トラスの内容を含んだ記事【くさび足場で使う資材③】 筋交、階段、トラスの構造から組み立てまで解説あり!を書きましたので、ぜひ読んで頂けたらと思います。
