
鉄ジャッキ・建枠・筋交・下桟に関して、解説していきます。

1.鉄ジャッキとは?

地上に設置して、足場を固定する資材です。
鉄ジャッキはジャッキとも呼ばれます。
多少傾斜だった場合でも、ハンドルを回すことで上下の高さを調節できます。
これにより、建枠の位置が一定に保たれるため、鋼製布板や筋交等を正しく取り付けることができます。
各パーツの名称
ベース、ハンドル、ジャッキ、みぞきり※これでハンドルが外れにくくなります。

鉄ジャッキ

寸法:35π×400mm
質量:4.2kg
ベース寸法:140mm×140mm
ロング鉄ジャッキ

寸法:35π×600mm
質量:4.6kg
ベース寸法:140mm×140mm
鉄ジャッキの使い方
建枠の幅に合わせて、鉄ジャッキを2本置きます。
置き終わった後、両方のハンドルを同じくらいの高さに調節しましょう。

2. 建枠とは?

縦方向の支柱で門型の資材です。
足場や支保工(トンネルや坑道の堀削りの際、岩盤が崩れないように支える仮設構造物のこと)等、多種多様なところで使用されます。
また、多くのメーカーが作成しているため、建枠の形状と大きさはいろいろあります。
主に使うのは鳥居型と簡易型です。
梯子型はローリングタワーで使います。
鳥居型

簡易型

調整型

梯子型

建枠の各パーツの名称/サイズ
※サイズに関して、主に使う建枠3つ説明します。
グラビティ、ジョイントを固定する穴


1219幅 鳥居型

高さ:1700mm
幅:1219mm
質量:16.10kg
914幅 鳥居型

高さ:1700mm
幅:914mm
重量:14.10kg
610幅 簡易型

高さ:1700mm
幅:610mm
重量:11.60kg
建枠の使い方
取り付ける鋼製布板の距離に鉄ジャッキを置きます。
鉄ジャッキのジャッキ部分に建枠を挿します。
下の画像のような間隔で挿していきます。

3. 筋交とは

建枠と建枠の間に対して、斜めに入れて、建築物や足場の構造を補強する資材です。
筋交(すじかい)はブレースとも呼ばれます。
形状はくさび緊結式足場と違い、2本で1つになっています。
中心をもとに可動して、バツの形になります。
筋交のサイズ
インチとメーター合わせて21種類あります。


筋交の使い方
2つの建枠が鉄ジャッキに挿してある状態で、筋交を取り付けていきます。
筋交を可動させて、バツの形を作ります。
筋交の両先端の穴を建枠の計4か所のグラビティに挿します。
これを1つずつ行います。
グラビティの留め具が外れないか確認してください。
これで足場の構造が補強されます。

4. 下桟とは

作業者の落下防止になる資材です。
両先端には、グラビティに挿すための穴が開いています。
下桟のサイズは主にインチとメーターがあります。
インチは1,829mm、1,524mm、1,219mm、914mm、610mm
メーターは1,800mm、1,500mm、1,200mm、900mm、600mm
これ以外に穴が横長に空いているインチとメーター兼用の下桟も存在します。

下桟の使い方
筋交を取り付けた後に、手摺の穴をグラビティに挿します。
筋交同様に1つずつ行います。
グラビティの留め具が外れないか確認してください。

以上で、建枠・ジャッキ・筋交・手摺についての解説を終わります。
今回の記事で載っていなかった鋼製布板やジョイントに関しての記事
【枠組足場で使う資材②】 アームロック、布板、ジョイントの構造から組み立てまで解説あり!
を書きました。
ぜひ読んで頂き、資材に関する知識を深めて頂けたらと思います。
