企業成長のための取り組みとは?~多角化・新規事業の展開~
2024年3月16日 発行
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皆さんは事業の成長のためにどのような取り組みをされていますか?
建設業界は、近年では老朽化した建物のメンテナンスや再建対応、災害対策などの需要が高まり、今後も長期的な需要が見込める業界です。今回は、そんな建設業界での事業の多角化、新規事業の展開という点から事例をご紹介します。
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事業の多角化とは
多角化とは、新しい市場へ参入することを指し、既存事業の関連分野で新しいサービスや商品を展開したり、全く別の市場で新規事業として進出するケースもあります。
多角化のメリット
多角化・新規事業の展開のメリットは、①経営リスクの分散ができる、②既存事業と新規事業のシナジー効果が期待できる、③経営資源を活用できる、といった点などが挙げられます。
①経営リスクの分散ができる
単一事業経営の場合、市場や社会情勢の変化により、大きな損失が出る場合も少なくありません。
複数の事業展開により別の事業で利益が出ていればマイナス事業の損失をカバー出来るため、収益が下がるリスクを軽減することが出来ます。リスクの分散・軽減は事業展開するうえで非常に大きなメリットと言えます。
②既存事業と新規事業のシナジー効果が期待できる
シナジー効果とは相乗効果のことを指し、事業同士、商品やサービス同士が良い相乗効果を生み出すことで収益の拡大が期待できます。社内だけでなく別の企業とコラボすることで、お互いに新規顧客の獲得や事業活動のコスト削減などに繋がるケースもあり、効率的な経営を行うことが出来るのもメリットです。
③経営資源を活用できる
ヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源を有効活用できる点がメリットです。バックオフィス関連、経理、マネジメントなどの分野でも活用が期待できます。
多角化のデメリット
多角化、新規事業展開にはメリットだけではなくデメリットもあり注意が必要です。
①経営の非効率化
単一事業の場合は、管理体制が集約できるため生産性を上げる。しかし事業が複数になることにより管理が複雑化し非効率な経営となる可能性も考えられます。
②コストがかかる
新事業を立ち上げる際の投資として、市場開拓のためにマーケティング活動や新サービスの開発、仕入れなどのコストがかかります。新規事業が軌道に乗るまでのコストも考え長期的な目線が必要となります。
多角化・新規事業展開 事例紹介
事例①
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- メイン事業
- 足場工事
- 新規事業
- 解体工事
- 多角化の理由・背景
- 社員の高齢化対策、人材確保、社員が活躍できる場を増やすため
- メリット
- 足場工事受注先からの解体工事の依頼が多く、新たに営業をかけずに仕事が入ってくる
- デメリット
- 解体工事に必要な機材購入の初期投資に資金が必要
事例②
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- メイン事業
- 足場工事
- 新規事業
- リフォーム
- 多角化の理由・背景
- 足場工事が付帯する工事を受けることが出来ないかと考えていた
- メリット
- 足場工事代の請負金額も上がり、工程管理がしやすくなる
- デメリット
- コスト見積が難しく、赤字現場が出てしまう
事例③
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- メイン事業
- 足場工事
- 新規事業
- ドローン事業
- 多角化の理由・背景
- 働き方の多様化のため自社の現場で活用するため
- メリット
- 競合が少ないため、需要がある取引先が見つかれば、安定した受注が入る
- デメリット
- 初期費用、人材確保が必要
事例④
- 実は足場王は、株式会社オールフロンティアが多角経営している事業の1つです。
- 事業内容
- リユースビジネスを中心に様々な分野に展開 <建築、自動車、教育、観光業界>
- 背景
- オールフロンティアはもともと中古車販売店で始まりました。そして中古販売のノウハウを活かし、「足場の中古」販売を行ったのが「足場王」の始まりです。
- 特徴
- 多角化により経営基盤の安定を図り、多様な人材育成とチャレンジできる環境を創っています。
まとめ
上記はほんの一例です。今回は多角化・新規事業展開の事例をご紹介致しました。会社の成長のために、自社の強みや特徴を活かして様々な工夫をされている会社も多くあるようです。
資材だけでなく、トラック・経営のご相談も、ぜひ足場王にお任せください!