足場施工時の安パト 内容調査!
2023年10月20日 発行
厚生労働省より新しい労働安全衛生規則の改正が発表され、2023年10月から「足場からの墜落防止措置」が強化されました。建設業界全体での安全対策が強化されることとなりますが、実際の現場の安心安全のために、皆様はどのようなことに取り組んでいますでしょうか?今回の足場王通信では「安全パトロール(安パト)」について取り上げました。
2022年1月~12月の労働災害発生状況
労働災害死亡者数は全産業で774人、建設業はそのうち281人。全産業の36.3%を占めており、多くの死亡災害が発生しています。建設業における労働災害死亡原因を種類別にみると「墜落・転落」で亡くなった方の割合は4割を超え、何年もこの割合は変わっていないのです。
また、労働災害統計に含まれない「一人親方等」の年間死亡者数は72人で、その63.9%にあたる46人が「墜落・転落」という結果も出ており、より一層の災害防止対策を講じる必要があります。
安パトのチェック内容をご紹介!
上記に挙げたように、現場の事故や災害を未然に防ぐために「安パト(安全パトロール)」というものがあります。
安全パトとは
現場で発生する労働災害や事故などの危険要因を、チェックリストに基づいて確認し見つけ出し、安全化するものです。
現場の安全を保つことで、人の命を守り、また労働災害による工期の遅れや、会社のイメージダウンを防ぐなどの役割も果たしています。
安パトの頻度
頻度としては週1回から月1回が多く、施工時のみではなく定期的なパトロールが望ましいとされています。
また、悪天候の翌日や災害時には、現場に危険な場所ができていないか確認するために、定期のパトロールに加えて周囲を含めた入念なパトロールが行われることもあります。
安パトのチェック内容
頻度としては週1回から月1回が多く、施工時のみではなく定期的なパトロールが望ましいとされています。
また、悪天候の翌日や災害時には、現場に危険な場所ができていないか確認するために、定期のパトロールに加えて周囲を含めた入念なパトロールが行われることもあります。
- 足場は計画図に基づいて組み立ててあるか
- 足場材の破損、損傷等はないか
- 踏板と建物との距離は適切か
- 軒先の距離、突き出しの高さは適切か
- 緊結部の打ち込みは適切か
- メッシュシートの破れ、隙間はないか
- 親綱等の設置と安全帯の着用・使用は適切か
- 作業場、資材等の整理整頓が出来ているか
(一部抜粋)
自社独自のチェックリストを使用!
基本的には国交省、仮説工業会などが出しているチェックリストを使用しますが、自社で独自のリストを用いて現場に合った点検を行っています。
管理者番号の記載のあるチェックリストを使用!
安全点検の資格者のみ記入ができる管理者番号があり、効力や信用の部分で自社のメリットとなる為、管理者番号の記載のある点検表を使っています。
抜き打ち実施で現場にはいつも良い緊張感!
現場からは煙たがられますが、、抜き打ちで実施することで現場にはいつも良い緊張感があります。
また、改善箇所はすぐに現場に共有するようにしてます。
まとめ
会社によって取り組みは様々ですが、現場の安心安全を考えることは自社の未来の守っていくことに繋がります。
これからの繁忙期を乗り越えるために、より一層の現場の安心・安全を強化していきましょう!